• HOME
  • 大学院医薬保健学総合研究科医学博士課程

大学院医薬保健学総合研究科医学博士課程

 21世紀の社会は,長寿化,国際化,高度情報化,環境問題など人類を取り巻く状況が大きく変化し,併せて疾病構造が多様・複雑化することが予想されます。 特に,進行する超高齢化社会においては,老化との関わりにおいて教育研究を展開することが最も重要な課題となっています。 医学博士課程は,脳,がん,循環器疾患,環境医学を中心とした研究分野において教育研究の拠点となり,世界をリードする研究者および高度専門職業人を養成することにより,国民と国際社会の要請に応えることを理念として,平成13年4月に改組され大講座化されました。
 そして,平成24年4月,大学院医学系研究科は,薬学系専攻を包含した「大学院医薬保健学総合研究科」に改組され,医学・薬学及び保健学の学際領域を超えた協力体制が構築されたことにより,教育資源の共有と人的資源の交流,これまでの学問的実績と有形無形の知的資源を基にした,基礎研究,臨床研究及び学際研究などの各種研究の一層の推進が期待されます。

入試情報

アドミッションポリシー

脳医科学専攻

入学者受入方針

 21世紀に残された課題のうち神経系では,記憶や学習などの高次神経機能の解明やアルツハイマー病,統合失調症などの神経・精神疾患の克服が挙げられ,その解決のためには従来の知識や技術だけではなく幅広い総合的な知識が求められています。この様なテーマに果敢に挑み,社会に貢献しようという高い目的意識を持った学生の入学を期待しています。なお,選抜の基本方針としては,医科学研究者,高度先端医療人として世界水準の研究を行うために必要な英語能力並びに基礎研究・臨床研究に関する十分な素養を有しているかを重視します。

教育課程編成方針

 神経高次機能の解明や神経難病や精神疾患の克服には,遺伝子,分子から始まり細胞は基より,神経系に特異的な細胞間コミュニケーション,心理学,行動学まで理解し習得する必要があります。また,遺伝子改変動物の技術も必須になってきています。これらを基礎系8分野,臨床系6分野で分担し基礎知識や臨床に即した病態学に関する知識の教授と最新のトピックの紹介を組み合わせた講義と演習を行います。これらを通じて自分で実験を組み立て,実施し,論文にまとめ上げる能力が身につくカリキュラム構成になっています。

学位授与方針

 修了には,神経系に関しての臨床知識は基より神経解剖学,神経生理学,神経生化学,神経分子生物学,神経薬理学,神経病理学,臨床心理学,動物行動学を身につけていることが求められます。脳神経系のあらゆる諸課題に意欲的に取り組み社会に貢献できる人材を育成します。修了者には,博士(医学)又は博士(学術)を授与します。

がん医科学専攻

入学者受入方針

 今や日本人の死因の半数を占める「がん」の克服は,医学・医療に携わる者に課せられたもっとも大きなテーマです。本専攻では,この課題の克服のために,がんの病態解明・新規治療の開発に必要な分子遺伝学,生化学,免疫学,臓器別臨床医学など多方面から取り組み,様々な研究の機会を提供しています。こうした環境の下で多面的にがん研究に取り組む意欲あふれる若い人材を求めています。なお,選抜の基本方針としては,医科学研究者,高度先端医療人として世界水準の研究を行うために必要な英語能力並びに基礎研究・臨床研究に関する十分な素養を有しているかを重視します。

教育課程編成方針

 本専攻は,がん細胞学,がん制御学,機能再生学,がん分子統御学の4講座からなり,それぞれに3~5の専門領域の異なる分野が,独自のポリシーとアプローチに基づいてがん研究のエキスパートを養成しています。「がん細胞学」ではがん細胞の分化,発生,組織病理,浸潤のメカニズム,「がん制御学」では外科的処置を含めたがんの集学的治療やアイソトープを用いたがんの局在診断と分子標的治療,「機能再生学」ではがん病巣の除去に加えて,正常細胞・組織の再生を目指した遺伝子治療,細胞療法,臓器再建,「がん分子統御学」ではがん細胞におけるDNA修復機構の傷害,細胞内シグナル伝達の制御,転移やアポトーシスメカニズム,炎症性サイトカインの関与,がん幹細胞維持機構など,多面的に癌を理解・研究できるカリキュラムが構成されています。

学位授与方針

 修了するためには,がんの病態解明に必要な基礎的・臨床的テクニックを修得している,研究をデザインし,かつ,得られたデータを分析して論文をまとめることができる,がん治療の基本的ならびに最先端技術を理解し,かつ今後の進歩をフォローできる,などが必要です。これらの習得とともに癌診療の現場でのチーム医療や心のケアなどを含めた総合的癌診療を学ぶことで,癌の基礎研究から臨床の最前線での診療までを理解し,あるいは,貢献できる人材を育成します。修了者には,博士(医学)又は博士(学術)を授与します。

循環医科学専攻

入学者受入方針

 正常・疾患における病態生理を理解し,これを正しく制御する仕組みを構築する上で,循環医科学からの取り組みがとりわけ重要視されています。高齢化社会を迎えた我が国において遭遇する様々な疾病機構の解明と,これに対する手段の確立がいまだかつてないほど求められています。本専攻では,あらゆる疾患の基本となる循環医科学を基礎とした研究者を目指す医療人は勿論のこと,既に第一線で業務に携わる社会人,海外からの留学生を受け入れます。なお,選抜の基本方針としては,医科学研究者,高度先端医療人として世界水準の研究を行うために必要な英語能力並びに基礎研究・臨床研究に関する十分な素養を有しているかを重視します。

教育課程編成方針

 本専攻では,循環医学に関する教育,研究を効率的に推進することを目的に,従来の基礎・臨床の壁を取り払い,本分野での指導教員・研究者を集中的に配置しています。すなわち,所属研究分野が連携し,心臓・血管の生理生化学の分子機構,心血管作動性物質の生成,発信,受容,作用の仕組み,小児・成人心臓・血管病・腎臓病発症の分子機構・遺伝学,心臓・血管病・腎臓病に対する分子標的治療薬物,経血管的治療法,超低侵襲心臓手術法などに関する教育を行い,また,研究を指導します。さらに,分子情報に基づいた最適薬物治療の実践,心臓血管再生医療の確立など最新の知見なども学ぶことができます。

学位授与方針

 修了に至るまで,指導教員の連携により,研究アイデアの創出,実験,総合までをきめ細やかに指導します。修了後は,我が国における循環医学の未来創造に貢献してもらうため,ポストドクターとしての海外留学,国内医療関連機関での指導者,薬学系大学の教員,また民間企業での研究者など,として更にキャリアを積むためのポジションを設定します。あらゆる疾患の成り立ちの解明において,循環医科学における研究の寄与するところは大であり,幅広い分野での人材育成に努めます。修了者には,博士(医学)又は博士(学術)を授与します。

環境医科学専攻

入学者受入方針

 種々の感染症,環境汚染,薬物乱用等の公衆衛生上の問題,さらには健康と生活環境の関わりなど,広義の環境問題は今や世界的規模で解決すべき課題となっています。そのためには,世界に通用する新しい学際的予防医学及び社会医学研究を積極的に創造し,実践していく人材が必要です。本専攻では,医科学の理論及び応用を学び,発展させることによって,心身ともに健康な社会構築に貢献する意欲的な人材を求めています。なお,選抜の基本方針としては,医科学研究者,高度先端医療人として世界水準の研究を行うために必要な英語能力並びに基礎研究・臨床研究に関する十分な素養を有しているかを重視します。

教育課程編成方針

 本専攻は,「感染症制御学」と「環境社会医学」の2大講座からなっています。「感染症制御学大講座」は「細菌感染症制御学」,「ウィルス感染症制御学」,「寄生虫感染症制御学」からなり,細菌,ウィルスおよび寄生虫の本体や病原性,それらが引き起こす疾患の制御や予防について,高度な専門能力の育成に努めています。また,「環境社会医学大講座」には,衛生学領野を扱う「環境生体分子応答学」,公衆衛生領野を扱う「環境生態医学・公衆衛生学」,運動に伴う姿勢制御を研究する「運動生体管理学」,法医学・法科学領域を研究対象とする「法・社会環境医学」,並びに内科学の立場から食や運動など生活環境との係わりを研究する「恒常性制御学」などがあります。各学生には,選択した研究テーマを専門とする複数の教員が指導にあたり,さらに上級生のシニアチューターがサポートします。また,研究科セミナーや国内外の学会・研修に参加することによって,環境問題を広い視野から深く学ぶことができます。

学位授与方針

 修了には,医科学研究者,高度先端医療人等として自立して活動するために必要な能力と,その基盤となる学識を身につけていることが求められます。具体的には,文献の精読や実験,論文作成を通じて学生の論理的な研究遂行能力の育成に努め,指導各教員同士の緊密な連携のもと,各領域の垣根を超えた総合的な指導を行います。修了者には,博士(医学)又は博士(学術)を授与します。

リンク