研究分野紹介

泌尿器集学的治療学

研究分野ホームページ

http://kanazawa-univ-urology.jp/

スタッフ

教 授:溝上  敦
准教授:角野 佳史
講 師:泉  浩二,成本 一隆
助 教:重原 一慶,野原 隆弘,川口 昌平,飯島 将司

研究の概要

泌尿性器の機能と病態の解明を目的に,研究を進める。具体的にはⅠ)泌尿性器癌の制圧を目標として1)泌尿性器癌の早期診断,2)癌の浸潤・転移機構の解明,3)種々の癌に対して手術療法,化学療法,放射線療法などの組合せにより,根治的治療体系の確立を目指す。Ⅱ)排尿機構を中枢・末梢神経レベルで解析することで,排尿障害の病態を正確に把握し,その治療法の確立を目指す。Ⅲ)精子形成不全の原因を遺伝子レベルで解析し,男性不妊の治療に新しい治療法の確立を目指す。

  1. 膀胱癌の早期診断:新しいマーカーの検索
  2. 泌尿性器癌の浸潤・転移を促進する因子の同定
  3. 前立腺癌におけるホルモン不応性獲得の機序
  4. ホルモン不応性前立腺癌の治療における分子標的の検索
  5. ホルモン不応性前立腺癌に対する抗癌剤治療の確立
  6. 前立腺癌の薬剤耐性獲得の機序
  7. 老化,各種神経疾患に伴う膀胱機能障害の病態解明および治療法の確立
  8. 精子形成候補遺伝子の同定

臨床系大学院に対する基本姿勢
優れた研究マインドを有する臨床専門医の養成が目的であり,研究テーマは基礎研究のみならず,診断技法・手術手技・臨床統計などの臨床研究での学位取得も推奨しており,以下の研究テーマですでに学位が取得(予定も含む)されている。

  • C1) 前立腺癌に対するホルモン療法の有効性に関する臨床的検討
  • C2) 腎癌に対する新しい手術手技Anatrophic partial nephrectomy
  • C3) 男性不妊症に対するY 染色体微小欠失診断
  • C4) HPV と性感染症

進行前立腺癌が去勢後に再発する機序のひとつは,前立腺癌組織に残存するDHTに対する適応である。DHTは去勢後も比較的高レベルで残存している。すなわち,前立腺癌組織内で副腎性アンドロゲンDHEAが活性型アンドロゲンDHTへの代謝が行われなければならないが,このときに重要な細胞が前立腺癌由来間質細胞である。前立腺癌由来間質細胞には様々なアンドロゲン代謝酵素が存在しており,癌細胞とともに協調的にDHEAからDHTを合成していると考えられる。