研究分野紹介

整形外科学

研究分野ホームページ

http://ortho.w3.kanazawa-u.ac.jp/

スタッフ

教 授:土屋 弘行
准教授:村上 英樹,加畑 多文
講 師:八幡徹太郎,出村  諭
助 教:林  克洋,松原 秀憲,加藤 仁志,多田  薫,中瀨 順介,武内 章彦

研究の概要

整形外科では骨,関節,神経,筋,腱などの運動器の外傷や疾患を扱ってきた。しかし大幅な老齢人口増加に伴い,骨粗鬆症や変形性関節症をはじめとする代謝性疾患や変性疾患の病態解明と治療法の確立が急務になるなど,我々を取り巻く状況は大きな変遷を遂げた。また医学の発展とともに,かつては命さえ助かれば機能は犠牲にせざるを得なかった悪性疾患に対しても最大限に機能を温存することが求められている。これらの難題解決の鍵は,単に損傷部を修復して病変を除去するだけでなく"いかに失われた形態を再生し失われた機能を再建するか"にあり,これを探求すべく我々は以下の研究課題に取り組んでいる。

  1. 抗菌カスタムメイドインプラントの開発
  2. 骨肉腫におけるがん幹細胞の同定とその特性の解析
  3. 巨細胞性腫瘍に対するPPARγを標的とした抗腫瘍効果の解析
  4. 脂肪幹細胞による骨・軟骨・末梢神経など筋骨格系組織の再生医療
  5. 骨肉腫に対する新規抗体療法の開発
  6. 肉腫に対する強化免疫療法の開発
  7. 骨軟部肉腫に対する化学療法効果増強
  8. 骨肉腫に対する新規プラチナ製剤の研究
  9. 蛍光蛋白を使用した癌細胞転移のメカニズム
  10. 骨形成を促進するメカニカルストレス
  11. 放射線照射が脊椎骨および髄膜に及ぼす影響
  12. 腫瘍脊椎骨全摘術における脊髄および脊椎循環動態
  13. 脊椎再建・脊椎矯正のバイオメカニクス
  14. 脊椎矯正に伴う脊髄動態
  15. 脂肪幹細胞による骨壊死の修復
  16. 股関節のバイオメカニクス
  17. ヨード担持インプラントの感染抵抗性評価
  18. 膝前十字靭帯損傷の危険因子の検討
  19. 腱骨移行部治癒過程の促進
  20. 腱・半月板の再生に関する研究
  21. スポーツ外傷予防プログラムの研究
  22. 手関節運動のバイオメカニクス
  23. 末梢神経癒着防止効果の研究
  24. 末梢神経再生に関する研究

蛍光蛋白を用いた癌の基礎研究

従来,分子の発現に関する研究は細胞染色やWestern blotting,flow cytometryといった手技を必要とするため,細胞を生かしたまま観察することが困難であり,分子発現や細胞周期を継時的に観察することは不可能であった。つまり,これまでの手法ではある時点での分子発現や細胞周期を知ることはできても,観察した細胞がその後どのように変化するかを知ることは困難であった。
当科ではカリフォルニア大学サンディエゴ校との共同研究で細胞内の分子を蛍光蛋白で標識することにより生きた細胞内の分子発現を継時的に観察し,癌細胞のDNA修復反応や細胞周期の研究を行っている。分子の発現は細胞によって様々で常に変化しており,それぞれの細胞を継時的に観察することは分子の機能解析において多くの情報が得られる。