研究分野紹介

胃腸外科学

研究分野ホームページ

http://surg2.w3.kanazawa-u.ac.jp/

スタッフ

准教授:伏田 幸夫, 二宮 致
助 教:尾山 勝信, 中村 慶史

研究の概要

胃腸外科領域で扱うがんの主なものは,食道癌,胃癌,大腸癌(直腸癌含む)の3つであり,がん予防,新しい診断法の確立,治療成績の向上や集学的治療法の開発を目指します。そのためには,消化管がんにおける癌の成因,発生機序,浸潤転移能獲得に関与する癌微小環境下の間質細胞との相互作用,手術侵襲が免疫に及ぼす影響に関する最新の知見を学習し,以下の研究課題に生かす能力を習得することが重要である。

  1. 食道発がんと炎症
  2. 手術侵襲と免疫栄養
  3. 胃癌腹膜播種に対する臓器線維化予防
  4. 微小環境下における癌細胞と間質の相互作用

従来,胃癌腹膜播種に伴う臓器の線維化は癌関連線維芽細胞(CAF:cancer associatedfibroblast)と癌細胞との相互作用によりCAFが筋線維芽細胞に形質転換し細胞外マトリックスを産生することで生ずることが知られていたが,CAFの起源は転移臓器に内在する線維芽細胞以外は証明されていなかった。我々は腹膜中皮細胞や骨髄由来fibrocyteがCAFの前駆細胞になりうることを世界に先駆けて報告した。さらに,これまで作成困難であったマウス線維化腫瘍モデルを用いて,低濃度パクリタキセルやアンギオテンシンⅡ-1型受容体ブロッカーおよび免疫賦活剤として知られるProtein-bound polysaccharide K(PSK)が上皮間葉転換(EMT:epithelial mesenchymal transition)を阻害して線維化を抑制することを証明した。