研究分野紹介

腎臓内科学

研究分野ホームページ

http://lab-med.w3.kanazawa-u.ac.jp/

スタッフ

教 授:和田 隆志
准教授:酒井 佳夫

研究の概要

臨床検査医学を通じて患者,社会に貢献していくという教室の理念のもと,腎臓学を基盤とし,全人的医療を視野にいれた新規の臨床検査医学の創出を目指す。その到達目標として1)新規の病態・疾患の解明と確立,2)診断・病態・予後を反映する臨床検査診断法への臨床応用を柱としている。ことに,腎臓は生体環境を調節する重要な臓器であり,生体内では未病から疾病の発症・進展に至るまで,腎臓と関連する様々な生体調節機構が働いている事が推測される。実際,腎臓病の進展に伴い,脳心血管病変が生じ,生命予後に影響を与える。そのため,腎臓病ならびに腎の調節機構の破綻から生じる全身疾患において,未病から発症・進展に至る機序解明とその制御は喫緊の課題である。糖尿病に代表される生活習慣・環境の変化に伴う疾患と腎臓との関連を中心に,その病態,新規標的分子探索と機能解析,診断法,治療法の開発を目指す。現在の主要な研究課題を以下に示す。

  1. 新規の病態・疾患の解明と確立
    • a)腎臓/糖尿病性腎症を中心とした生活習慣・環境・共生微生物に関連する疾病とその病態・臓器間ネットワークの解明
    • b)慢性腎臓病の発症・進展機序と腎保護・再生の解明
    • c)血液細胞の遺伝子発現解析による肝細胞癌における免疫状態の解明
  2. 診断・病態・予後を反映する臨床検査診断法への臨床応用
    • a)腎コロボーマ症候群の遺伝子診断法
    • b)貧血に関連する自己抗体の同定と臨床応用
    • c)ゲノム解析,オミクス解析を用いたシーズ検索,バイオマーカー確立と病態解析

結節性病変に代表される特徴的な糖尿病性腎症の病態形成機序は目下のところ不明である。我々は結節性病変を誘導する新規モデルを先駆けて確立した。今後,予後改善にむけて,糖尿病性腎症に代表される生活習慣•環境因子関連の腎•全身疾患の機序解明とそのバイオマーカー確立を目指す。