研究分野紹介

循環器病態内科学

研究分野ホームページ

https://cardiology.w3.kanazawa-u.ac.jp/

スタッフ

教 授:高村 雅之
准教授:川尻 剛照
講 師:坂田 憲治,薄井荘一郎
助 教:林  研至,村井 久純,高島伸一郎,多田 隼人,中西 千明,森  三佳,津田 豊暢,野村 章洋,吉田 昌平,下島 正也,岡田 寛史,森  雅之

研究の概要

循環器内科における主たる対象疾患は,虚血性心疾患,不整脈,弁膜症,心筋症,大血管疾患,さらには全ての循環器疾患の終末像である心不全である。これら疾患群の原因と病態を包括的に解明し,多様化するライフスタイルにあわせた個別化医療の研究開発を進め,生活習慣病の制圧拠点の構築および再生医療を含む新たな医療開発を目指し,基礎及び臨床研究を行っている。
主要な研究課題

  1. 脂質代謝異常症の網羅的遺伝子解析
  2. 高頻度遺伝子多型(SNP)情報に基づく遺伝子リスクスコアの構築と臨床応用
  3. 致死的不整脈の新規原因分子の網羅的探索
  4. 疾患特異的iPS 細胞,ゼブラフィッシュを用いた病態機能解析
  5. 遺伝子編集による新規治療法開発
  6. 心不全,心筋症,肺高血圧症,不整脈の再生医療研究
  7. 自己脂肪組織由来幹細胞の心臓ならびに血管再生療法の基礎・臨床研究
  8. 分子生物学的検討に基づいた重症心不全患者の新規予後予測バイオマーカーの探索研究
  9. カテーテル心筋焼灼術を必要とする頻脈性不整脈の疫学研究
  10. 心血管毒性関連抗腫瘍薬使用症例登録研究
  11. 自律神経活動と循環器・高血圧疾患の関連
  12. 冠動脈薬剤溶出性ステント留置後の病理とイメージングデバイスの画像検証
  13. 高難度インターベンション治療の更なる低侵襲化と標準化の確立

われわれの研究分野では,臨床現場で見出した疑問を基礎的手法で解明し,最終的には臨床へ還元する,すなわちpatient-oriented researchを基本姿勢としている。従来のメンデル型遺伝性疾患の遺伝子解析を基礎に,1) 網羅的遺伝子解析技術を応用した遺伝疫学研究,2) 疾患特異的iPS細胞を用いた病態解析と遺伝子修復による治療,3) ゼブラフィッシュ,マウス,ブタなどを用いた病態解析研究へと研究分野を拡大している。国内外への専門施設への留学も積極的に進め,さらに研究の幅を広げつつ研究の効率化を図っている。

疾患特異的iPS細胞の樹立と遺伝子修正
疾患特異的iPS細胞は,遺伝性の希少難治性疾患における病態モデルとして有用と考えられ,細胞レベルでの機能解析に応用されています。近年では,遺伝子編集技術と組み合わせ,細胞移植治療や遺伝子治療など新規治療法への応用も期待されています。われわれは,重症の動脈硬化性疾患を合併した,ホモ接合体性家族性高コレステロール血症患者の末梢血よりiPS細胞を樹立し,原因であるLDL受容体遺伝子の変異に対してゲノム編集を行い,遺伝子修正iPS細胞の作製,機能解析を行いました。これらの知見はホモ接合体性家族性高コレステロール血症に対する新規治療につながると考えています。