研究分野紹介

血液内科学

研究分野ホームページ

http://www.3nai.jp/

スタッフ

教 授:中尾 眞二
准教授:朝倉 英策,山崎 宏人
講 師:近藤 恭夫,石山  謙
助 教:高松 博幸,大畑 欣也,細川 晃平

研究の概要

血液内科学には,造血不全・造血器悪性腫瘍と同種造血幹細胞移植の基礎的・臨床的研究を行う血液内科グループと,血栓症・凝固異常症を研究している血栓止血グループの二つのグループがある。血液内科グループの中心テーマは,①造血不全における免疫病態診断マーカーの同定,②造血幹細胞移植療法後の再発予防法の確立,③多発性骨髄腫における微少残存病変の検出,④白血病・悪性リンパ腫などの造血器悪性腫瘍に対する至適化学療法の確立,などである。当血液内科はわが国における造血幹細胞移植のパイオニアであり,現在も新しい移植方法の開発で日本をリードしている。造血不全の病態診断については,当研究室が中心となり,全国の多施設と共同で,免疫病態マーカーやゲノム異常の同定に関する臨床研究を行っている。血栓止血グループでは播種性血管内凝固症候群と抗リン脂質抗体症候群の病態・治療法に関する研究を進めている。

血液内科グループ

  1. 造血不全の免疫病態
  2. 移植片対白血病効果
  3. 多発性骨髄腫における微少残存病変の検出
  4. 播種性血管内凝固
  5. 抗リン脂質抗体症候群

診断後まもない再生不良性貧血患者の約25%では,特定のHLAクラスⅠアレルの発現を欠く白血球が検出される。この多くは,HLA遺伝子領域を含む第6染色体短腕に片親性ダイソミーを起こした結果,片側のHLAクラスⅠアレル発現を失った造血幹細胞に由来する白血球である。このような変異造血幹細胞は,特定のHLAクラスⅠが提示する自己抗原に特異的な細胞傷害性T細胞の攻撃を免れて生き残ったと考えられることから,再生不良性貧血がCTLによって発症することを示唆するもっとも強い証拠と考えられる。同様にHLAクラスⅠ欠失現象は,HLA不適合造血幹細胞移植後に再発した急性骨髄性白血病細胞にも認められる。