研究分野紹介

免疫学

研究分野ホームページ

http://immunology.w3.kanazawa-u.ac.jp/

スタッフ

教 授:華山 力成
助 教:河原 裕憲,吉田 孟史

研究の概要

私達の研究室では,免疫細胞や腫瘍細胞をはじめ,多くの細胞が分泌するエクソソームと呼ばれる小型膜小胞の生理的意義と放出機構の解明を目標にしています。エクソソームは脂質二重膜で囲まれた膜小胞で,分泌細胞由来の膜蛋白質と細胞質成分で構成されており,免疫細胞間での抗原情報の交換や,様々な免疫応答を制御する可能性が示唆されています。更に,エクソソームの内側には分泌細胞由来のmRNA やmicroRNA が存在することが明らかとなり,細胞間の遺伝子発現情報の交換に関与する可能性が示唆されています。このようにエクソソームには細胞間の情報伝達メッセンジャーとして,多くの重要な作用があると考えられていますが,その研究はまだ始まったばかりであり,今後大きな発展が期待される研究分野であります。そこで私達の研究室では,エクソソームの研究に関して次の3つの基本課題を明らかにすることを目標にしています。

  1. エクソソームはどのような分子機構で放出されるのか?
  2. エクソソームの生理的機能は何なのか?
  3. エクソソームはどのように生体内で運ばれているのか?

更に近年,アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患を引き起こす種々の蛋白質が,エクソソームによって細胞外へと放出される事が明らかになっており,エクソソームの研究を発展させることにより,これらの疾患の治療に役立てることを目標にしています。

[学生への指導方針]
生命科学研究の基本的技術と知識を初歩から応用まで丁寧に指導致します。上記の研究課題に取り組む過程で,分子生物学や細胞生物学の種々のテクニックを覚え,日々発表される論文を的確に評価できる力を養うよう指導いたします。私達と一緒に新しい研究領域を開拓してくれる学生を歓迎します。

研究室ホームページ:http://immunology.w3.kanazawa-u.ac.jp

エクソソームは多胞体と呼ばれる細胞内小胞の中で産生され, 多胞体が細胞膜と融合することにより放出されます。エクソソームは, 分泌細胞由来の蛋白質・脂質・mRNA・microRNA 等を運搬し, 免疫・老化・癌・ウイルス感染などに深く関与していると考えられていますが, その生理作用は未だにほとんど解明されていません。そこで私達は, 分子生物学, 遺伝子改変マウス, 生体内イメージング技術などを用いてエクソソームの生理的機能と生体内動態を明らかにすることを目指しています。