研究分野紹介

腫瘍動態学

研究分野ホームページ

https://www.k-matsumoto-kanazawa-u.org/

スタッフ

教 授:松本 邦夫
助 教:酒井 克也,今村  龍

研究の概要

私達は,1)HGFとMET/HGF受容体を介したがんの転移・薬剤耐性機構の研究,2)HGF-MET相互作用の構造を基盤としたHGF-MET阻害剤の創製,3)自然免疫応答におけるHGF-MET系の生理機能の研究,4)ペプチド性人工HGFによる再生医療の基礎研究,などを進めている。
HGF(hepatocyte growth factor)はMet受容体を介して,ダイナミックな3-D上皮形態形成誘導活性や生存促進活性を発揮する。これにより,肝臓・腎臓・神経系などの組織において,傷害・病態に対する組織の再生や保護を担う。一方,これらHGFのもつ生物活性は,がんの浸潤・転移といったがん細胞のダイナミックな動態,分子標的薬に対するがん細胞の生存・耐性に関与している。がんはHGFによるダイナミックな組織再生を担う仕組みで巧妙に使って成長や浸潤・転移に至っている。最近,ペプチド性人工HGFの創製に成功した。この手法は人工サイトカイン/細胞増殖因子創製の普遍的な手法となる。HGF-Met系を促すことは再生治療につながるアプローチとなる一方,HGF-Met系を阻害することは,がん転移・薬剤耐性の克服につながる。

  1. Met/HGF受容体を介した浸潤・転移制御
  2. HGF-Met系阻害の創薬研究
  3. 人工ペプチド性HGFの生理作用と再生医療への研究
  4. 自然免疫応答におけるHGF-MET系の生理機能の研究
  5. HGFによるMet活性化の構造生物学