研究分野紹介

神経解剖学

研究分野ホームページ

http://med03.w3.kanazawa-u.ac.jp/

スタッフ

教 授:堀  修
准教授:服部 剛志
助 教:石井 宏史,宝田 美佳

研究の概要

脳は,神経細胞,グリア細胞,血管内皮細胞など複数の細胞群で構成されているが,この中でも神経細胞は環境変化(ストレス)にきわめて弱く,短時間の虚血(血流遮断)でも細胞死に至る。一方,アストロサイトやミクログリアを呼ばれるグリア細胞はこの環境変化に対して比較的強く,活性化することで神経細胞の生存や脳内修復に大きな役割を果たしている。私たちはこのグリア細胞におけるストレス応答に注目し,これまでそのメカニズム及び重要性を探求してきた。そして,細胞内小器官の一つ小胞体におけるストレス応答が,グリア細胞の活性化に極めて重要な働きをしていることを見出した。更に,脳梗塞以外にもパーキンソン病などの神経変性疾患,自閉症を含む発達障害においても,グリア細胞が神経の機能に大きな影響を与えていることを明らかにした。現在私たちは,グリア細胞の活性化を制御する化合物を同定し,それら化合物の神経保護効果について検証している。今後,グリア細胞におけるストレス応答を介して神経細胞の救済を目指していきたいと考えている。

  1. グリア細胞由来のストレス関連遺伝子の単離,機能解析
  2. 脳虚血や神経変性疾患における小胞体ストレス応答の重要性
  3. グリアの活性化制御物質のスクリーニング
  4. 神経精神疾患におけるグリア細胞の異常