研究分野紹介

脳・脊髄機能制御学

研究分野ホームページ

http://neurosurgery.w3.kanazawa-u.ac.jp/

研究の概要

脳・神経疾患の原因と病態を究明し,その原因を外科的手術,あるいはその他の手段により取り去ることによって脳・神経機能を回復させることを基本的目的とする。主たる対象疾患は,脳腫瘍,脳血管障害,頭部外傷,先天性奇形,機能的疾患,脊髄疾患などである。治療においてはより低侵襲的でより確実な方法を追及し,難治性疾患に対しては,新しい治療法の開発に挑戦する。一方,「生きたヒトの脳」に触れることができるというユニークな立場を生かして,脳機能を解明し,21世紀の神経科学の発展に貢献する。主要な研究課題を以下に掲げる。

  1. 悪性脳腫瘍に対する統合的脳腫瘍摘出術の確立
  2. 悪性脳腫瘍に対する新規化学療法の確立
  3. 悪性脳腫瘍のバイオマーカーの探索
  4. 覚醒下手術による高次脳機能ネットワークの解明
  5. 脳血管障害に対する血管内治療の適応拡大への挑戦
  6. 脳動脈瘤の流体力学的解析
  7. 頚部内頚動脈狭窄症に対するステント手術
  8. 解離性椎骨動脈瘤に対する新しい治療法の確立
  9. 脳下垂体病変の基礎研究
  10. 神経内視鏡手術の応用
  11. 脳脊髄液の産生吸収機構と機能の解明
  12. 正常圧水頭症の新しい診断・治療ガイドラインの作成

悪性神経膠腫は細胞増殖が活発かつ正常脳に対して浸潤性を示し,未だ決定的な治療法に欠ける悪性腫瘍である。悪性神経膠腫の基礎研究を継続し分子生物学的知見を集積させつつ,臨床に橋渡しできる応用研究を推進している。既存薬の中から悪性神経膠腫の根源である幹細胞の増殖を抑制する薬剤をスクリーニングしている。またこれまでにバイオマーカーが同定されておらず,病勢の把握や再発の予知に難渋するため,髄液中,血中から特異的なバイオマーカーとなるタンパクの抽出に取り組んでいる。