研究分野紹介

先進運動器医療創成講座

スタッフ

特任教授:山本 憲男
特任助教:吉岡 克人

研究の概要

近年,高齢化社会に向かう日本では,今後運動器の疾患が増加し,人々の生活の質(Quality of life ; QOL)が非常に重要な関心事になっている。生存している間,可能な限り運動器の健康を守り,人間としての活動と尊厳を維持するために,運動器医療の進歩が重要な意義を持っている。
QOLの向上に向けて,骨,関節,脊髄・末梢神経,筋肉などの運動器の機能を回復するために,耐久性,生体親和性および抗菌性に優れた生体材料を開発する必要がある。また,近年増加の一途を辿っている転移性骨腫瘍は,言ってみればがん末期の状態であり,有効な治療法もなく放置されることも少なくない。がん難民として大きな社会問題でもあり新たな治療が強く望まれている分野でもある。
われわれは整形外科学の垣根を越えて生体力学などの工学分野や金属材料学,薬学分野あるいは細菌学分野などの多領域にわたる基礎的かつ臨床的研究の必要な"運動器に用いる新たな生体材料の開発"および腫瘍学,病理学,免疫学や内科・外科学など極めて他分野にわたる"運動器悪性腫瘍に対する新たな免疫療法をはじめとする抗がん治療の開発"とこれらの臨床応用を目的としている。
現在行っている主な研究テーマは以下のとおりである。

1)運動器医療に必要な新たな生体材料の開発と臨床応用

  • 抗菌性金属の開発

2)運動器悪性腫瘍に対する新たな免疫療法および抗がん治療の開発と臨床応用

  • 液体窒素による凍結手術と免疫活性
  • 樹状細胞を用いた免疫細胞療法
  • がん幹細胞

末梢血単核細胞

成熟樹状細胞