研究科・学類紹介

学類長挨拶

ご挨拶

医薬保健学域医学類長 多久和 陽

 金沢大学医学類は,平成20年に従来の医学部医学科が改組されて誕生しました。保健学類,薬学類・創薬科学類とともに医療系学域“医薬保健学域”を構成しています。全国に80の医学部・医科大学がありますが,金沢大学はこれらの大学とともに,地域の医療を支える優れた臨床医,大学等で診療と研究の両方に取り組む研究医,基礎医学研究者,医療・保健行政の専門家の育成を使命としています。金沢大学医学類は全国の医学部の中で有数の長い伝統を有し,これらの分野で活躍する多くの卒業生を輩出してきました。
 御存知のように,日本は世界トップクラスの長寿国です。また,乳幼児死亡率も先進国中最低です。このような高い医療レベルを支えているのが地域の優れた臨床医です。医学類の臨床系の講座では,研究医が疾病の原因の解明やこれに基づいた新しい診断法や先進的な治療法の開発に力をいれています。また,基礎医学系の研究室では生命の基本原理の解明に取り組んでいます。基礎医学研究者と研究医の間での知・技術の融合によって,基礎的な研究成果の臨床医学への応用が可能になります。また,より幅広い視野から,国民全体の健康や医療に目を向ける医療・保健行政の専門家が我が国の高い医療水準に貢献しています。学生のうちから研究室での研究活動に参加して,研究の重要性を学ぶことも大切です。医学類には学生が低学年から研究に参加する制度がありますので,多くの学生にチャレンジしてほしいと思います。
 毎年,本学医学類は素質に恵まれた学生を全国から迎え入れています。学生諸君は無限の可能性を持っています。視野を広げて世界を知る努力をし,自分のしたいことや目指したいことを見つけてください。自分の可能性に気付く機会を得るよう努めてください。そして,医学類6年間の教育の最大の目標は,医学を学ぶことの他に,深い教養を身に付けること,学生諸君が気概をもって生涯にわたる自己研鑽の能力を獲得することではないかと思います。これは将来いずれの分野に進んでも,重要な財産となります。母校を巣立った後に医療,研究,行政の各方面において21世紀の我が国の医療の発展をになえる優れた人材として活躍できる素地を,十分に育んでくれることを期待します。