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セミナー情報

脳・肝センターセミナー(12/12)

開催日 : 2016年12月12日月曜日 午後4時~5時
開催場所 : 金沢大学宝町キャンパス 医学図書館2階    十全記念スタジオ

内容

演題:MYC関連転写因子によるリンパ球増殖とガン抑制プログラム
演者:栄川 健 先生
所属:Assistant professor, Department of Pathology and Immunology
Washington University School of Medicine


日時  2016年12月12日月曜日 午後4時~5時
場所  金沢大学宝町キャンパス 医学図書館2階    十全記念スタジオ
    http://square.umin.ac.jp/top/map/med-lib.pdf
後援  脳・肝インターフェイスメディシン研究センター

リンパ球による獲得免疫反応は、病原体の排除および長期の免疫記憶の樹立に必須である。抗原を認識するリンパ球は急速に増殖することによって、宿主内で増殖する病原体の排除を行う。この免疫反応時の急速なリンパ球増殖にはガン遺伝子の一つであるc-MYCが必要であるが、c-MYCの発現は非常に短く増殖過程のほとんどの期間ではc-MYCの発現は認められない。このことから、c-MYCは増殖開始にのみ必要であり、c-MYCにより誘導される別の転写因子によって細胞増殖が維持されることが推測される。また高い増殖能の一方で、リンパ性腫瘍は乳がんや消化器ガンに比べて稀であることから、リンパ球増殖の際にはガン抑制プログラムも同時に活性化している可能性が考えられた。我々は、リンパ球増殖に際して増殖維持機構およびガン抑制機構の両方がc-MYCの下流の単一の転写因子によって制御されていることを発見した。この分子機構はガン遺伝子c-MYCによってガン抑制プログラムが制御されていることを示唆する最初の例であり、c-MYCによる生理的、および腫瘍性の細胞増殖を解明する上で重要な知見と考えられる。
Ref) Immunity 2016,45,570-582; Nat Immunol. 2014,15,884-893
Nat Immunol. 2008,9,1131-1139; Immunity 2005,22,705-716


問合せ 金沢大学医学系 脳神経医学 河崎 洋志
    076-265-2365, kawasaki-labo@umin.ac.jp

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